
再生ペレットの黒点・異色を検出し、出荷前の品質管理を自動化
ペレット黒点選別機は、プラスチックペレットに混入した黒点、焦げ、異色ペレットなどを光学的に検出し、設定した基準に応じて不良ペレットを取り除く装置です。再生ペレットのほか、コンパウンドペレットやバージンペレットの外観検査にも活用できます。
押出・造粒工程では、原料に含まれる異物や樹脂の熱劣化、設備内の滞留物などが原因となり、ペレットに黒点や変色が生じる場合があります。白色・透明・淡色のペレットでは小さな異常も目立ちやすく、成形品の外観品質に影響することがあります。
当社では、処理する材料や必要な品質基準、既存ラインとのつながりを踏まえ、ペレットの選別工程をご提案します。
ペレット黒点選別機とは
ペレットの外観を1粒ずつ検査する光学選別機
ペレット黒点選別機は、搬送中のペレットをカメラや光学センサーで検査し、良品の基準から外れた粒を判別します。不良と判定したペレットをエアジェットで吹き分け、良品と分離します。
主な選別対象は、ペレット表面に見える黒点、焦げ、異色、色ムラなどです。形状の異常や外観上判別できる異物への対応は、機種の仕様や材料の状態によって異なります。除去したい欠点を実際の原料で確認し、選別条件を設定することが重要です。
ペレットの製造後や出荷前に選別工程を設けることで、従来の目視検査の負担を減らし、設定した基準に沿った外観品質の管理につなげられます。

選別できる材料と不良ペレットの例
再生ペレットメーカー、コンパウンドメーカー、マスターバッチメーカーなど、ペレットの外観品質を管理する工程で活用できます。購入したペレットの受け入れ時に外観を確認したい成形メーカーにも、選別対象に応じて検討できます。
主な対象材料
| 材料 | 想定される選別用途 |
|---|---|
| PP(ポリプロピレン) | 白色・ナチュラル系の再生ペレットに混入した黒点、焦げ、異色品の除去 |
| PE(ポリエチレン) | HDPE・LDPEなどの再生ペレットに混入した色違いや黒点の選別 |
| ABS | 再生ペレットの黒点や色調のばらつきの確認 |
| PS(ポリスチレン) | 白色・淡色ペレットで目立つ黒点や異色品の選別 |
| PET | 透明・ナチュラル系ペレットの黒点や異色品の選別 |
同じ樹脂でも、ペレットの透明度、色、形状、粒径、欠点の大きさによって検出しやすさは変わります。対象材料への適合は、選別テストで確認します。
選別したい外観不良
| 選別対象 | 内容 |
|---|---|
| 黒点・焦げ | ペレット表面に見える黒い点や熱の影響による変色 |
| 異色・混色ペレット | 基準色と異なるペレットの混入 |
| 色ムラ | 設定した色の範囲から外れるペレット |
| 外観上の異物・形状異常 | 目で見える異物や形の違い。対応可否は機種と条件による |

ペレット黒点選別機を導入するメリット
黒点や異色品の流出を抑える
押出機やペレタイザーを通過した後のペレットにも、黒点や異色品が残ることがあります。出荷前に外観不良を選別することで、成形品の外観不良や納入先での品質トラブルにつながるリスクを抑えられます。
目視検査の負担と判定のばらつきを減らす
小さなペレットを大量に目視で確認する作業には時間がかかり、作業者によって判断が変わる場合もあります。光学検査と自動排出を組み込むことで、検査作業の負担を減らし、設定した基準に沿った選別を継続できます。
再生ペレットの外観品質を安定させる
再生原料はロットや加工条件によって外観が変わることがあります。黒点・異色品の選別を出荷前の工程に加えることで、納入先が求める外観基準に合わせた品質管理を進めやすくなります。販売できるグレードや用途の拡大を検討する際にも役立ちます。
選別機は、黒点の発生原因そのものをなくす設備ではありません。黒点が多く発生する場合は、原料の管理、押出機内の滞留、温度条件、ろ過や設備清掃もあわせて確認することが大切です。
ペレット黒点選別機の仕組み
ペレット黒点選別機は、供給・整列 → 光学検査 → 良否判定 → エアーで除去の流れで選別します。
- STEP 1.供給・整列
ペレットを均一に供給する
振動フィーダーなどでペレットを選別部へ送り、粒同士ができるだけ重ならないように搬送します。ペレットが跳ねたり重なったりすると検査しにくくなるため、安定した供給が重要です。
- STEP 2.光学検査
カメラ・光学センサーで外観を検査する
搬送中のペレットを撮影・検知し、黒点、焦げ、異色、色ムラなどを調べます。透明・半透明・不透明など、材料の見え方に応じた検査条件の調整が必要です。
- STEP 3.良否判定
設定した基準に従って良否を判定する
取得した画像や色の情報を、あらかじめ設定した良品の基準と照合します。例えば白色ペレットの中に黒点のある粒が見つかった場合、その粒を除去対象として判定します。
- STEP 4.エアーで除去
エアジェットで不良ペレットを吹き分ける
不良と判定したペレットが排出位置に到達するタイミングでエアーを噴射し、良品の流れから分離します。検出・判定・排出を連続して繰り返します。

ペレット黒点選別機の5つの特長
小さな黒点や色差を光学的に検出
ペレットごとの外観を確認し、目視では見つけにくい黒点や異色品も設定した条件に従って検出します。特に白色・ナチュラル系のペレットで、外観基準を管理する工程に適しています。
ペレットを1粒ずつ連続検査
ペレットを均一に供給しながら検査するため、一定量を継続して扱うラインで活用できます。実際の処理能力は材料の状態や求める選別基準によって変わります。
不良と判定した粒をエアーで分離
検出した粒の位置に合わせてエアジェットを作動させ、除去対象を良品から吹き分けます。良品の巻き込み量を含め、選別条件を調整することが重要です。
ペレットを1粒ずつ連続検査
ペレットを均一に供給しながら検査するため、一定量を継続して扱うラインで活用できます。実際の処理能力は材料の状態や求める選別基準によって変わります。
人手に頼る検査を減らす
連続検査を自動化し、作業者による長時間の目視確認の負担を軽減します。設定基準を共有し、ロットごとの外観品質を管理しやすくなります。
押出・造粒後の品質管理に組み込める
原料の前処理から押出・造粒、ペレット選別まで、ライン全体の中で品質管理工程を考えられます。再生ペレットの販売用途や納入先の品質基準に合わせて、設置位置や選別条件を検討します。
導入前に確認したいポイント
選別機を選ぶ際は、「どの樹脂を処理するか」だけでなく、次の条件を整理してください。
- ペレットの材質、色、透明度、形状、粒径
- 除去したい黒点・異色品の状態と許容基準
- 1時間あたりの処理量、良品の回収率、許容できる原料ロス
- 押出機・ペレタイザーからの供給方法、設置スペース、圧縮空気などの設備条件
対象物と欠点のサンプルを用いて、検出できる範囲や選別後の品質、良品の巻き込みを事前に確認することが重要です。見た目が同じ異樹脂の識別や、ペレット内部の欠陥の検査など、通常の外観検査だけでは判断できない課題は別の方法も含めて検討します。
ペレット黒点選別機は、造粒後のペレットの外観品質を確認したい場合に適した選択肢です。材料段階での材質選別、フレーク段階での色選別、ペレット化後の黒点選別など、課題が生じている工程に応じて設備を検討できます。
プラスチックリサイクル設備の導入を検討されている場合は、対象材料と必要な品質、前後工程とのつながりを踏まえた選定が大切です。当社では、破砕機・押出機・ペレタイザーなど、ライン全体を見据えた設備導入のご相談に対応しています。








