カッターコンパクター押出機とは?仕組み・メリット・向いている材料をわかりやすく解説

カッターコンパクター押出機とは?仕組み・メリット・向いている材料をわかりやすく解説
プラスチックリサイクル設備を検討していると、
「カッターコンパクター押出機」という言葉を目にすることがあります。
特に、フィルムや袋、繊維のような軽くてかさばる材料を再生したい場合、このタイプの押出機は有力な選択肢になります。ドナウ商事でも、ACERETECHのACSシリーズをフィルム・軟質プラ向けのカッターコンパクター付押出機として案内しています。
この記事では、カッターコンパクター押出機の基本的な仕組みから、どんな材料に向いているのか、導入時に確認したいポイントまで、わかりやすく解説します。
カッターコンパクター押出機とは?
カッターコンパクター押出機とは、押出機の前段にカッターコンパクターを組み合わせた再生押出システムです。
ACERETECH公式でも、カッターコンパクター・リサイクル・ペレタイジングラインは、材料の切断・減容・溶融可塑化・ペレット化を一体で行うワンステップシステムとして案内されています。
通常、フィルムや袋のような材料は、そのままでは軽すぎたり、かさばったりして、押出機へ安定して送り込みにくいことがあります。そこで前段のカッターコンパクターで材料を処理し、投入しやすい状態に整えてから押出するのが、この機械の大きな特徴です。
カッターコンパクター押出機の仕組み
カッターコンパクター押出機は、一般的に次のような流れで材料を処理します。

基本構造と動作の流れ
1. 原料・材料を投入する
ベルトコンベアなどで材料を供給します。ドナウ商事の紹介ページでは、ライン構成としてベルトコンベア、金属検知器、カッターコンパクター、単軸押出機、真空ベント、スクリーンチェンジャー、ペレタイザーなどが案内されています。
2. カッターコンパクターで裁断・減容・乾燥する
前段のカッターコンパクター内では、ブレードで材料を裁断しながら、摩擦熱によって加熱し、密度を高めていきます。ドナウ商事の「押出機の選び方」記事では、回転ブレードで細かく裁断しつつ、摩擦熱で加熱し、圧縮して押出部に送りやすくする仕組みとして説明されています。ACERETECH公式でも、「材料を予熱・乾燥することで、押出機へスムーズに投入しやすくします」と案内されています。
3. 押出機で溶融し、脱気・ろ過する
カッターコンパクターで処理された材料は、後段の押出機へ送られます。そこから溶融、真空脱気、スクリーンチェンジによる異物除去を行い、ペレット化へ進みます。ACERETECH公式では、脱気システムや油圧式スクリーンチェンジャーを備え、高純度の再生ペレットを安定して製造できる構成が案内されています。
4. ペレット化して再利用する
最終的にペレット化された再生材は、用途に応じて再利用されます。ACERETECH公式では、こうして得られたペレットの用途として、ブローフィルム、チューブ押出、射出成形などが挙げられています。
カッターコンパクター押出機の特徴・メリット
| 項目 | 内容 |
| 軽くて扱いにくい材料を安定供給しやすい | フィルムや袋は、そのままだと押出機へ均一に入れにくい材料です。カッターコンパクターで前処理することで、材料の密度を高め、後段へ送りやすくできます。 |
| 工程をまとめやすい | ドナウ商事の製品紹介では、カッターコンパクターが裁断・減容・乾燥を担い、後段で押出・ろ過・ペレット化までつながる構成です。ACERETECH公式でも ワンステップシステム とされており、設備を一体で考えやすい点が特長です。 |
| 省スペース化しやすい | ドナウ商事のACSシリーズ紹介では、複数工程を組み合わせることで設置スペースを小さくしやすい点が挙げられています。ライン全体をコンパクトにまとめたい現場でも検討しやすい方式です。 |
| 自動化しやすい | PLC制御やワンボタン起動など、自動化に関する説明があります。人手依存を減らし、安定稼働を目指したい現場では、この点も大きなメリットです。 |




💡 利用例
- 廃プラスチックフィルム(PE、PP)を再生ペレットに加工。
- 発泡スチロールや農業用ビニールシートのリサイクル。
- 包装材、ショッピングバッグなどのリサイクル原料生成。
✅ メリット
- 軽量・かさばる素材でもスムーズに処理可能。
- 一体型構造でスペースや人手を節約。
- リサイクル効率が高く、材料ロスが少ない。
どんな材料に向いているのか?
カッターコンパクター押出機は、特に軽くてかさばる軟質プラスチックに向いています。ACERETECH公式では、フィルム、ラフィア、フィラメント、袋類、織布袋、発泡材などの材料に対応するラインとして案内されています。ドナウ商事側でも、ACSシリーズはフィルム・軟質プラのリサイクル用途として整理しています。
- PEフィルム
- PPフィルム
- 袋類
- ラフィア
- 織布袋
- 発泡材
- 軽量で供給しにくい軟質スクラップ
一方で、硬質プラスチックの粉砕物やフレークが中心であれば、別の標準単軸ラインが向くケースもあります。ドナウ商事の6タイプ紹介では、ACSシリーズ(カッターコンパクター付押出機)はフィルム・軟質向け、ASEシリーズは硬質プラ・フレーク向けとして区分されています。
カッターコンパクター押出機 概要ムービー
導入前に確認しておきたいポイント
カッターコンパクター押出機は便利な設備ですが、どんな原料でも同じ条件で最適になるわけではありません。
確認しておきたいのは、主に次の点です。
- 原料はフィルム中心か、硬質フレーク中心か
- 水分は多いか
- 印刷インクや臭いの影響は大きいか
- 異物の混入は多いか
- 最終的なペレットの用途は何か
ドナウ商事の6タイプ紹介では、材料条件によって、ACS以外にも高脱気を重視したタンデム単軸押出機や、コンパウンド向けの二軸系などが案内されています。つまり大切なのは、「人気の機種を選ぶこと」よりも、原料と目的に合うラインを選定することです。
まとめ
カッターコンパクター押出機は、フィルムや袋、ラフィア、発泡材など、軽くてかさばる軟質プラスチックのリサイクルに適した押出機です。前段で裁断・減容・乾燥を行い、後段の押出・脱気・ろ過・ペレット化までつなげることで、安定した再生処理を行いやすくなります。
ドナウ商事では、フィルム・軟質プラ向けのACSシリーズをはじめ、硬質プラ向けや高脱気タイプなど、用途に応じた再生ペレット押出機を案内しています。扱う原料や必要な品質、設備条件に応じて、最適なラインを検討したい方は、機種を単体で比較する前に、まずは材料条件を整理して相談するのがおすすめです。
モデル一覧
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タンデム単軸押出機 |
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