
インラインレオメーターとは
インラインにて計測するレオメーター
従来のレオメーターはオフラインで計測する装置です。
Leistritz社は世界で初めて押出機にてプラスチックが溶融している状態で計測できるインラインレオメーターを開発しました。
計測できる項目は、伸張粘度、剪断粘度、MFR値、IV値、粘度曲線
既存の押出機に取り付けが可能です
インラインレオメーターの仕組み
機器構成
前段設備は、押出機になります。次に、インラインレオメーターを装填します。
インラインレオメーターの後段設備は、ペレタイザー、シートライン、ブロー成型を接続することが多いです。

インラインレオメーターの樹脂フロー
前段設備から流れてくる樹脂を少量だけサンプリングします。
インラインレオメーターの中に小さなギアポンプが装填されており、一定の圧力でサンプリングが可能となっています。

インラインレオメーターの仕組み ムービーver
【最先端技術】インラインレオメーターの特徴
生産ロスを防ぐ!
オフラインで計測している場合、不良品を判別するまでにタイムラグが発生します。
その間の不良品はすべて廃棄になってしまい、ランニングコストが発生します。
インラインで24時間365日モニタリングすることで、瞬時に不良品を判別することが可能です。数値の見える化
現在、ブラックボックスである押出機の中の溶融された状態のMFR値や粘度をリアルタイムに見える化することにより新たな開発用途や技術を得ることが可能。
粘度カーブ
ギアポンプが可変式の為、剪断速度をコントロールし粘度カーブを作ることが可能
各データのグラフを自動で集約化
剪断粘度×剪断速度のグラフや伸張粘度×伸び率等のグラフを集約化が可能
インラインレオメーターによる計測後の樹脂
計測後の樹脂は、基本後段設備へリターンされます。
リターンをお好みでないお客様は、樹脂の流路を変更する弁で調整頂くと、外に排出することが可能。