再生ペレットの黒点・ゲル・焦げを減らす方法
「黒点(黒い点)が出る」「ゲルが混ざる」「焦げが増える」
再生ペレットの相談で、最終的に一番多いのがこの品質トラブルです。
しかも厄介なのが、原因が1つではなく、
原料の混入物+押出中の滞留(焼け)+濾過条件が重なって発生しやすい点。
今回は、導入検討中の企業様にも役立つように、黒点・ゲルの原因を工程別に分けて、改善の考え方をまとめます。

まず押さえる:黒点は「混入」か「焼け」かで対策が変わる
黒点の正体は大きく2タイプです。
- 混入系:紙・木・ゴム・金属粉・塗膜・カーボンなど、原料由来の異物
- 焼け(炭化)系:押出機内の滞留、過熱、酸化、樹脂劣化で発生する焦げ
この見極めができると、対策の当たり外れが減ります。
切り分けの基本(現場でできる簡易チェック)
導入テストやトラブル時は、まずここから。
1.黒点を拾って観察(拡大)
形が角ばっていれば混入の可能性、滲む・脆いなら炭化寄りのことが多いです。
2.濾過残渣(スクリーン側)を確認
残渣が増えているなら、原料側の混入が主因になりやすいです。
3.発生タイミングを見る
立ち上げ直後・条件変更後に増える → 滞留(焼け)由来の可能性が上がります。
工程別:黒点・ゲルの主原因と対策
1)原料(投入物)で起きること
原因例
- ラベル・紙・木片・砂などの混入
- 異材混入(PPにPS/ABSが混ざる等)
- 洗浄後の残渣、乾燥不足
対策の方向性
- ”入れない”ための前処理(選別・洗浄・乾燥)
- 混入率の見える化(どのロットで増えるか)
2)破砕で起きること(意外と多い)
原因例
- 過粉砕で粉が増え、押出で焼けやすくなる
- 刃が摩耗して発熱・溶着が起きる
- 金属摩耗粉が混ざる
対策の方向性
- 粒度と粉率を管理(「粉を増やさない破砕」)
- 刃物・スクリーンの管理周期を明確化
3)供給(ホッパー~フィーダー)で起きること
原因例
- ブリッジ・ラットホールで供給が乱れ、押出が飢餓運転→焼けが増える
- 供給ムラで温度が安定しない
対策の方向性
- 供給を安定させる(供給方式・攪拌・計量)
- ”止まりかけ”を減らす設計(結果として黒点も減ります)
4)押出機内で起きること(炭化・滞留)
原因例
- デッドスペースに滞留 → 炭化 → 黒点化
- 温度/回転数が高すぎて熱劣化
- 立ち上げ・停止の残り樹脂が焼ける
対策の方向性
- 「温度を下げる」より先に 滞留を減らす(清掃・段取り・運転手順)
- 刃物・スクリーンの管理周期を明確化
5)濾過(スクリーンチェンジャー等)で起きること
原因例
- 目詰まりで圧力変動 → 焼け・ゲル化が進む
- メッシュが粗すぎて異物が抜ける
- 逆に細かすぎて頻繁停止→品質が乱れる
対策の方向性
- 品質目標(黒点許容、用途)に合わせて濾過条件を設計
- “止まりにくさ”と“取り切りたい異物”のバランスを取る
導入検討されている会社様向け:黒点/ゲル対策チェックリスト
切り分けが早くなるチェックリスト(現場用) |
|
| □ | 黒点は「混入系」か「焼け系」か、切り分けできている |
| □ | 原料の混入物(紙・砂・木・金属)の傾向を把握している |
| □ | 破砕後の粉率が多すぎない(過粉砕になっていない) |
| □ | 供給が安定している(ブリッジ・供給ムラがない) |
| □ |
押出の運転が“止まりにくい”設計(停止回数が少ない) |
| □ | 濾過の条件が品質目標に合っている(粗すぎ/細かすぎ問題がない) |
| □ |
立ち上げ/停止時の手順が標準化されている(焼けを持ち込まない) |
まとめ
再生ペレットの黒点・ゲルは、機械のせいだけではなく、
「原料」「破砕」「供給」「押出」「濾過」それぞれの小さなズレが積み重なって増えることが多いです。
導入検討の段階から、黒点を“工程別に切り分けて潰す”設計にしておくと、立ち上げ後の手戻りが減り、稼働率も品質も安定しやすくなります。
ドナウ商事では、
「黒点がどこで発生しているか分からない」
「今の条件だと、濾過・供給・破砕のどこを優先すべき?」
こういった再生ペレットのお困りごとに原料写真、現状の粒度、目標の品質(用途)を共有いただければ、原因の当たりをつけたうえで改善案をご提案します。
お問い合わせお待ちしております。


























