ナイロン(PA6/PA66)繊維廃材のリサイクル技術(ワンストップ再生ソリューション)

国内製造業・リサイクル業の現場で役立つ最先端リサイクルシステム
近年、サステナビリティへの取り組みは世界規模で加速しており、日本国内でも環境規制やSDGs経営が本格化しています。
こうした時代背景の中、工場や加工現場で発生する「ナイロン(PA6・PA66)系廃材」を、単なる産業廃棄物ではなく “ 高品質な再生原料 ” として有効活用したい――そんなニーズが製造業やリサイクル業の現場で急速に高まっています。
当社のお客様は、使い終わった「ナイロン(PA6・PA66)系廃材」を回収し、
まず素材ごとにしっかり分類。その後、専用設備で洗浄・粉砕・異物除去などの「前処理」を行い、
さらに独自の化学的・物理的な工程――
たとえば高温・高圧で成分を分離したり、色をしっかり取り除いたり、
複数段階で細かいゴミや不純物をしっかりろ過したり、
温度管理しながらやさしく溶かす――
こうした最新技術を組み合わせることで、廃棄繊維から“高品質な再生ペレット”や “再生糸(繊維)” “リサイクル製品” を安定して生産しています。
つまり、廃棄ナイロン繊維が「新しい素材や製品」として何度も生まれ変わる「グリーンクローズドループ(循環型ものづくり)」を実現しています。
廃材・端材の新たな“収益源”へ
従来、射出成形や押出成形、繊維加工、産業資材製造の過程で生じるPA6・PA66などのナイロン端材や不良品は、
多くの場合“産廃”として処分するしかありませんでした。
しかし現在は、先進的なリサイクルシステムによって、
これらを「バージン原料に遜色ない再生ペレット」に生まれ変わらせ、
自社の原料循環や外販、グリーン調達対応にも活用できる時代です。
ACERETECH社製リサイクル機械の特徴
中国大手・ACERETECH社の最新リサイクルシステムは、
「繊維状」「フィルム状」「成形不良品」など多様なナイロン廃材を、自動で破砕・洗浄・溶融・ペレット化までワンストップ処理。
高度な異物除去技術や省人化システムも充実し、
国内の法規制や品質基準に対応した高純度の再生原料を安定して生産可能です。
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ACERETECHは、プラスチックリサイクル機械の専門メーカーとして、
ナイロンリサイクルの豊富な実績があります。
この経験をもとに、PA6やPA66などのナイロン繊維廃材を効率よくリサイクルできる、
「一貫処理(ターンキー)型のリサイクル設備」をお客様にご提案しています。
一軸破砕機

廃棄ナイロン繊維は強くて伸びやすい特徴があるため、
ACERETECHのリサイクルラインでは、繊維が機械に絡まないよう工夫された「専用の大型一軸破砕機」を使っています。
この一軸破砕機には、繊維がシャフト(軸)に巻きつくのを防ぐ特別な刃がついているので、
トラブルを防ぎながら安定して繊維を細かくできます。
一軸破砕機で細かくした材料は、一度タンクにためておき、
必要なタイミングで自動的にペレット(再生原料)をつくる機械へ送られます。
カッターコンパクター押出機



導入事例
【事例1:自動車部品成形メーカー(関西エリア)】
- 年間150tのPA6系成形端材が発生、これまでほぼ産廃処分
- ACERETECHのターンキーシステム導入で「破砕~洗浄~ペレット化」を現場一貫化
- 再生ペレットのうち60%を自社部品用、残り40%は樹脂商社経由で外販
- 廃棄コストが年間400万円→約50万円に減少
- 原材料購入費も年間300万円圧縮
【事例2:樹脂コンパウンドメーカー(関東エリア)】
- 合成樹脂の色替えや型替え時に毎月30t前後のPA66くず発生
- 以前は廃棄、もしくは低価格で引き取り業者へ販売していたが、導入後は自社内で再資源化
- 機械の全自動運転により人員負担減、管理工数削減
- SDGs報告書への成果としてPR活用。取引先からの評価も向上
【事例3:廃プラスチックリサイクル事業者(中部エリア)】
- 産業廃棄物回収の中でPA6/PA66の回収量増加
- 素材ごとに分別後、再生ペレットを販売する事業を新たに展開
- 他社との差別化(高純度ペレット供給)で新規顧客を開拓
Aceretech社 再生ペレット押出機 6タイプの製品ラインナップ
Aceretech社は用途に合わせて6つのタイプの押出機をご提案しています。
最後に
「廃棄コスト・原料高・環境対応」
この“三重苦”に悩む現場こそ、ACERETECHのリサイクルシステムによる “ 自社内循環 ” が効果的です。
- 単なるコスト削減から “収益化” へ
- 脱炭素・SDGs経営を “実践” へ
- 御社の現場で具体的にどこまで効果が見込めるか
ドナウ商事が現地調査から投資シミュレーション ( ROI(投資回収)の目安・試算 ) までトータルでご提案します。
SDGs×ビジネス――次の一手をともに
単なる「廃棄コスト削減」から、「資源循環による収益化」「脱炭素経営」「環境ブランディング」へ――
これからの製造現場やリサイクル業者には、ビジネスの視点からもSDGs対応が欠かせません。
国内での廃材・端材の有効活用や、再生原料の新ビジネス構築にご興味のある企業様、ぜひ一度ドナウ商事までご相談ください。
ACERETECHの最新システムとともに、現場の課題解決と未来志向のものづくりを全力でサポートいたします。