ウォーターリングペレタイザーとアンダーウォーターペレタイザー比較

このコラムでは、ウォーターリングペレタイザーとアンダーウォーターペレタイザーのそれぞれのメリットとデメリットを比較します。これらはペレットの製造方法として広く使用される機械で、どちらも異なる方式でペレット化を行います。
目次
ウォーターリングペレタイザーとは
ウォーターリングペレタイザーとは、樹脂などの溶融材料をペレットに加工する装置です。カット方式は、空中でカットし、後程冷却するペレタイザーです。
構造と仕組み
ウォーターリングペレタイザーは、以下のような工程で動作します:
- 押出機から溶融樹脂が排出
- 材料は加熱・溶融されて、ダイヘッドから複数の穴を通してストランド状に押し出されます。
- ダイの出口で、回転カッターがストランドを切断
- 空中でカットし、後程、水で冷却する
- ペレットと水の混合物が搬送される
- 配管を通じて、遠心脱水機へ。
- 水とペレットを分離
- 遠心力で水を飛ばし、乾いたペレットだけが排出される。
アンダーウォーターペレタイザーとは
アンダーウォーターペレタイザーとは、押出機から出た溶融材料を水中で冷却してペレット化する方式です。水の中でストランドが切断され、急速に冷却されるため、ペレットの冷却が非常に速いです。

メリット
- 高精度なペレットサイズ:水中での冷却と切断によって、非常に均一で精密なペレットを作成することができます。
- 無人化運転:安定したカットが可能である為、省人化になる。
- 多様な材料に対応可能:汎用樹脂、エンプラ、スーパーエンプラ、バイオプラスチック等すべてのプラスチックをカットします。
- 省スペース化で設置:水槽が不要の為、短い設置スペースで生産が可能
デメリット
- 設備が高価:アンダーウォーターペレタイザーは設備が高価です。
アンダーウォーターペレタイザー概要 ムービー
アンダーウォーターペレタイザー vs. ウォーターリングペレタイザー【比較表】
項目 | アンダーウォーターペレタイザー | ウォーターリングペレタイザー |
カット方式 | 完全に水中の中でカット | 空中でカットし、後程冷却 |
ペレットサイズの均一性 | 高精度に均一 | ややばらつきが出ることがある、
ぺレットが付着する場合がある |
ペレット形状 | 丸みのある球状 | やや扁平な円柱・円盤形 |
対象材料 | 高粘度~低粘度(広範囲)対応 | 汎用樹脂のみ |
吐出量 | 高い(1kg/h~250,000kg/h) | 中(100~1,000kg/h) |
主な用途 | 汎用樹脂、エンプラ、スーパーエンプラ | リサイクル材、汎用樹脂 |