
産業廃棄物から代替燃料へ ― トルコ・D社が導入したWEIMA一軸破砕機
トルコ・ブルサの産業地区に拠点を置くD社は、1982年の設立以来、家庭系・産業系廃棄物の収集・分別・再資源化を行ってきた総合廃棄物処理企業です。
年間2万トンを超える多種多様な廃棄物を処理する同社は、2024年、新たに産業廃棄物リサイクルラインを導入。WEIMA社製 PowerLine 2000 一軸破砕機を中核に据え、産業廃棄物から高カロリーのRDF(Refuse Derived Fuel:廃棄物由来燃料)を製造しています。
産業廃棄物を安全に再資源化
D社が取り扱う廃棄物には、ゴム、プラスチック、繊維、化学物質、塗料製品、汚染容器など、有害・難処理物が含まれます。これらを単純に焼却・埋立するのではなく、破砕して燃料化することでエネルギー資源として再利用しています。
WEIMA PowerLine 2000は、これら異種混合廃棄物を一段階で均一粒径(約50mm)に破砕できる高性能モデルです。堅牢な構造と自動制御システムにより、異なる材質の廃棄物が混ざっていても安定した処理を実現します。
最大9トン/時の高吐出量
破砕工程では、トラックで搬入された廃棄物をグラップルで投入し、PowerLine 2000のローター(直径800mm・幅2000mm)が高速回転して粉砕。駆動部にはHägglunds Bosch Rexroth社製の315kW油圧ドライブを採用し、強力なトルクで大量処理を可能にしています。
素材によっては毎時4~9トンの処理能力を発揮。破砕後のRDFは地域のセメントメーカーに供給され、化石燃料の代替として利用されています。

現場環境にも配慮した安全設計
D社では、破砕ホッパー内で微細な粉じんを抑制するためのミスト噴霧システムを導入。作業環境の安全性を確保し、従業員の健康被害リスクを軽減しています。
また、破砕後の材料はコンベアで搬送され、金属分離機による異物除去→社内ラボでの化学分析を経て品質確認を実施。燃焼特性や発熱量は顧客ニーズに合わせて調整されます。
RDF化による環境・経済メリット
廃棄物の減量・最終処分費用を大幅削減
破砕・圧縮により廃棄物の体積と重量を最大90%削減。輸送回数を減らし、最終処分費用を抑えます。
再生燃料の販売による新たな収益創出
RDFとして再生した燃料は、セメント工場などの代替エネルギーとして活用可能。新たな収益源となります。
化石燃料使用量・CO₂排出量の削減
廃棄物由来の燃料を使うことで石炭・重油の使用を減らし、CO₂排出量を削減。カーボンニュートラルに貢献します。
- D社の産業廃棄物の破砕プロセス
- 細断された家庭ごみ及び産業廃棄物
- WEIMAの一軸破砕機には産業廃棄物がつまれています
- 家庭から出る廃棄物および産業廃棄物
- D社の産業廃棄物の破砕プロセス
- 油圧駆動のWEIMA一軸破砕機
- 細断された廃棄物はコンベアベルトで運ばれる
- WEIMA 社の PowerLine 2000 シングルシャフト 一軸破砕機を使用して、家庭廃棄物と産業廃棄物を細断
ドナウ商事 ×WEIMA社のPowerLineシリーズ
ドナウ商事が提案する高効率RDFラインWEIMA社のPowerLineシリーズ。
WEIMAのPowerLineシリーズは、可変速ドライブと高トルク油圧システムにより、安定・高出力・低メンテナンスを実現。
日本国内においても、製造工場や自治体系処理施設、産業廃棄物中間処理場などで、RDF・RPF製造ラインの中核機として導入が進んでいます。
ドナウ商事では、廃プラ・紙屑・繊維くず・塗装残渣など、混合廃棄物の性状に合わせた最適な破砕・搬送・分離システムをトータルでご提案しています。
WEIMA社のメリットその1:価格が安価
何故WEIMA社破砕機は価格が安価なの?
その理由は、3つ御座います!
①WEIMA社は世界出荷台数No1
年間約1,200台!
総販売台数は85,000台です。
故に、破砕機が毎月100台以上全世界に出荷されるため、安価な価格で材料を仕入れることができます。
②「ギアボックス」です。

WEIMA社はギアボックスを自社で生産しており、オリジナルブランドとしてお客様に提供しております。
その為、価格は勿論、常に工場にストックがある為、納期は即日配達が可能です!
③弊社が日本国内総代理店だからです!
弊社とWEIMA社は長年の関係性を構築している為、日本のマーケットを熟知し、日本国内破砕機メーカーより安価な価格での提供を常日頃努力しております。
価格が全てでは御座いませんが、WEIMA社は安心安全にご利用頂ける破砕機を皆様にご提供します。
アフターサービスは弊社エンジニア部隊が対応させて頂きますので、ご安心下さいませ。
WEIMA社のメリットその2:WEIMA独自技術

ハイトルクドライブでローターを回転させる技術はWEIMA社の独自技術です!
一般的な破砕機といえば、電気駆動ですよね!
では、皆様が所有されている破砕機で、下記のような問題は御座いませんか?
- ローターのトルクオーバーで硬い材料が破砕できない。
吐出量を上げたいのに、材料を多く投入できない。 - ローターに材料が絡まって停止してしまう。
フィラメント、漁網、繊維類、フィルム等。
※リンク貼り付け 下にムービーに飛ばす - 材料が溶けてローターに付着してしまう。
融点が低い材料、ローターの発熱で溶けてしまう
WEIMA社はすべて解決します!!!
WEIMA社のメリットその3:大きなサイズの破砕機:産業廃棄物(WPL2000)一軸破砕機 WEIMA
まとめ
産業廃棄物の安全処理は、いまや環境対応だけでなく企業の社会的責任でもあります。
WEIMA PowerLine 2000は、その課題に応える高性能破砕機として、エネルギー再利用と環境保全の両立を実現。
ドナウ商事は、RDF化をはじめとする再資源化設備の導入を通じて、持続可能なものづくりを支援します。
👉 RDFライン構築・設備導入のご相談はお気軽にお問い合わせください。

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